車いすの種類や選び方

高齢になるにつれ、様々な理由から外出の機会が少なくなってしまいます。ましてや、歩くことが困難になってしまうとなおさらです。

歩く力が衰えた方にとって、車いすは単なる道具ではなく、自らの足となるものです。また、長時間座って過ごすという方には、座位を保つ為のいすとしての役割も果たす、大変便利なものです。

反面、まだ歩く力があるうちから車いすに頼り切ってしまうと結果的に歩く力が早く衰えてしまうということにもなりかねません。まずは杖やシルバーカー、歩行器の利用を検討した上で、どうしても車いすが必要だと思われるときに利用することをお薦め致します。

様々な種類・寸法の車いすがございますので、是非ふさわしい１台を選んで頂きたいと思います。

一般的な車いすは以下のタイプに分類されます。

後輪の外側についている「ハンドリム」と呼ばれるリングを自分で回して車いすを操作します。自力で操作できる方に適している車いすです。介助者が後ろから押す為のハンドルもついている為、自走(操)、介助どちらにも使用できるのが特徴です。

介助者が後ろから押して車いすを操作します。自力で操作できない方に適している車いすです。自走(操)式に比べ後輪のタイヤが小さい分、小回りが利き、同じフレームサイズで比較すると軽量の為、扱いやすいことが特徴です。

背もたれ部分が高く、頭の固定がしやすい構造になっています。長時間座位姿勢を維持することができない方に適している車いすです。リクライニング式は、背もたれの角度調節ができ、ティルト式は、座面と背もたれの角度を保った状態で、車いすのシート全体を傾けられるのが特徴です。

車いすの各部位は、以下の名称で呼ばれます。

以下の内容を検討し、最適な車いすを選んで下さい。

屋外での使用が多い方や、頻繁に持ち運びする場合には、腐食しにくく軽量なアルミ製の車いすがお薦めです。

屋内での使用が多い方や、低価格のものを利用したい場合には、スチール製の車いすがお薦めです。

*1 一般的な特徴であり、異なる商品もございます。

お尻の幅＋5cm

肩甲骨の下辺り

膝の内側が少し出る程度

肘を無理なく曲げて乗せられる程度

足がぶらつかない程度

車いす用クッション

低床タイプ

通行可能な幅員は、80～90cm程度、回転に必要なスペースは、直径140～150cm程度

エアタイヤ

ノーパンクタイヤ

ソリッドタイヤ(樹脂製、硬い)

ハイポリマータイヤ(ウレタン製、ソリッドタイヤより柔らかい)

こまめにメンテナンスのできる方であれば、エアタイヤがお薦めです。